2024年夏にバイオに期待が集まっている。Ai・半導体は少し翳りを見せてきており、バイオ株へと移っている状況がある。株価は過去一番の乱高下となっているが、バイオに投資している方は、含み益で乗り切れた人もいるほどだ。それほど、今バイオ株がブームとなっている。おそらく数十年に一度の夢がやってきている。
バイオ銘柄で本命はどれ?
特に火付け役であるセルシードを筆頭にコーディア、オンコセラピー、モダリスは出来高が活発であり強い銘柄と言える。そこで今回は各銘柄の人気の秘密に迫ってみよう。どの銘柄もバイオ株は一発はあるが業績は赤字なのは覚えておこう。
モダリス(銘柄コード:4883)が世間から期待されている理由
- 独自のCRISPR技術: モダリスは「CRISPR-GNDM®」という独自のゲノム編集技術を開発しています。この技術は、遺伝子を切断せずに特定の遺伝子の発現を調整することができるため、より安全で効果的な治療が期待されています。
- 希少疾患への対応: モダリスは、治療法が限られている希少疾患に焦点を当てています。希少疾患は患者数が少ないため、従来の製薬企業が手を出しにくい分野ですが、モダリスの技術はこれらの疾患に対しても有効であるとされています。
- 強力なパートナーシップ: モダリスは、アステラス製薬やエーザイなどの大手製薬企業と共同研究を行っており、これにより技術の信頼性と将来性が高く評価されています。
- グローバルな展開: モダリスは日本だけでなく、アメリカにも研究拠点を持ち、国際的な視野で事業を展開しています。
これらの要素が組み合わさることで、モダリスは次世代の遺伝子治療のリーダーとして期待されています。
セルシード(銘柄コード: 7776)が人気の理由
- 再生医療技術: セルシードは、細胞シート工学という日本発の革新的な再生医療技術を基盤にしています。この技術は、臓器や組織の再生を目指すもので、特に変形性膝関節症などの治療に期待されています。
- 治験と共同開発: セルシードは、同種軟骨細胞シートの治験を進めており、共同開発の提携候補先との交渉も行っています。このような動きが、将来的な製品化と市場拡大への期待を高めています。
- 市場の注目: 再生医療市場は今後大きな成長が見込まれており、セルシードの技術がその中心となる可能性があるため、投資家からの注目が集まっています。
- 株価の動向: 最近の株価の急騰も、投資家の関心を引きつける要因となっています。特に新株予約権の行使完了や治験の進展に関するニュースが株価上昇の材料となっています。
これらの要素が組み合わさることで、セルシードは再生医療分野でのリーダーとして期待されています。
オンコセラピー・サイエンス(銘柄コード: 4564)が人気の理由
- がん治療の先駆者: オンコセラピー・サイエンスは、がん遺伝子解析を基にした独自のがん治療薬を開発しています。特に、がんペプチドワクチンやMELK阻害剤などの新しい治療法が注目されています。
- 共同研究とパートナーシップ: 米国のシカゴ大学医学部と共同研究を行っており、新しいがん免疫療法の開発が進んでいます。このような国際的なパートナーシップが、技術の信頼性と将来性を高めています。
- ノーベル賞候補の研究者: 創業者の中村祐輔教授は、遺伝的多型マーカーの開発や個別化がん治療の先駆けとして知られており、毎年ノーベル賞候補として名前が挙がるほどの実績があります。
- 市場の期待: がん治療市場は今後も成長が見込まれており、オンコセラピー・サイエンスの技術がその中心となる可能性があるため、投資家からの注目が集まっています。
これらの要素が組み合わさることで、オンコセラピー・サイエンスはがん治療分野でのリーダーとして期待されています。
コーディア・セラピューティクス(Chordia Therapeutics)が人気の理由
- 革新的な研究: コーディアは、がん治療の新しいホールマークである「RNA制御ストレス」に注目し、この領域でのリーディングカンパニーとして研究開発を進めています。
- 強力なパートナーシップ: 小野薬品工業とのライセンス契約を結び、MALT1阻害薬「CTX-177」の開発を進めています。この契約により、開発・販売に応じたマイルストンとして最大498億円を受け取ることが期待されています。
- 経験豊富なリーダーシップ: 創業者の森下大輔CSOは、武田薬品工業での抗がん剤研究の経験を持ち、京都大学や宮崎大学との産学連携を通じて新薬の開発を進めています。
- 国際的な視野: ボストンでの留学経験を活かし、企業と大学、病院が密接に連携するアプローチを日本でも実現しようとしています。
これらの要素が組み合わさることで、コーディア・セラピューティクスはがん治療分野でのリーダーとして期待されています。